元阪神タイガースのドラフト外れ一位の安達智次郎氏が41歳の若さで亡くなったという。
彼は松井秀喜の外れ一位ながら地元阪神タイガースの左腕エースとしての入団であり、その入団時の騒動を知るひとりとして、不思議な感懐に捕らわれている。
というのはわたしはいま、『平和な日常』の小説を書いていおり、その作中には元阪神タイガースの生き字引といわれている、T氏モデルの『九児殺人』の物語を輻輳させて、熊紋美子モデルの今津の小料理屋の女将三十過ぎ独身と安佐木夢見史モデルの推理小説好きが、T氏急死つまり、物語での館山顕示がどのようないきさつで死にいたったのかを謎解きするという小説をちまちまと書いているのだが、いま売出し中の羽田圭介のようなキレ味ある文章は書けそうにない。さすればと、筒井康隆先生の『小説の極意と掟』を紐解いても推理小説なるものにそもそも関心を持ったことがない身であり、その展開がうまくいかない。
で、思い切って『平和な日常』から『九児殺人』の物語と輻輳させる趣向でかきなおしつつあるのだが、それもまだ40枚までしか進まず、しかも体調を崩したのでだらだら身体の回復に時間がかかり気がつけば、もう新年も9日になったというわけだ。
安佐木夢見史モデルには、権力の栄耀栄華を極めた藤原道長の大峯山上ヶ岳の金峯山寺信仰についてから参加していただき、やがて館山顕示のプロファイルをまとめなおし、あのプロ野球ドラフト会議で活躍した井波慎一の登場となり、安達智次郎がなぜ松井秀喜の外れ一位になったのかの真相を〝奴〟を通じて調べあげるという趣向におちついたところへの一昨日の訃報だった。
ご冥福をお祈りします。
ところで、入団時の安達智次郎の性格面のエピソードで印象的だったことを披露し熊紋美子さんと安佐木夢見史さんの推理合戦の結末やいかに、ということにしたいのだが、まとめきりますか、ただの駄文になりつつあることを自覚しつつも北朝鮮が核実験しても中東のサウジアラビアがイランとの緊張を拡大してもウクライナがデフォルトしても、奈良県立医科大学へ再診に行ったらすでに、T医院へ行くことになっていたとしても、この世の理不尽が自分にあらゆる難題がふりかかってきたとしても、「平和な日常」を保つ。
昨日、シン・シティ2部作WOWWOWを録画しておいた。人間どこかで普遍の愛というないものねだりする
「こころ」ある限り源五郎丸人気のラクビーのように今日はキンチョウスタジアムが盛況になり、来週は花園にファンが埋め尽くすという具合で、わたしはあむろっちの新潟公演に行く甲斐性もなく、T医院へ行く予感、今朝は朝風呂入り少し体調回復、右膝の関節の痛み消えず歩きにくいが、橿原考古学研究所の特別展「申の埴輪」などの展示もみて午後の講演も聞くという趣向だ。歩いて1・5キロ。近い。65歳以上ただ。
ま、源五郎丸は見ないがヤマハ発動機の活躍に期待してまっせ。
ところで安達智次郎は実に神経が細かった。神経症といっていい。ファンレターが来る。女性ファンが多い。封にきれいなシールが貼り付けてある。安達智次郎はその封を切れないというのだ。きれいに半分にならないように剥がしたいというのだ。なんという神経質。そんなことやっていたら読むどころちゃうやろ。
手足が長く後ろが大きいゆえのコントロールに難があり、負けず嫌いがあるが神経が細やかというより神経質だった安達智次郎氏はファンには優しかった。そして、一瞬の輝きを見せたのは今は四天王寺の学舎になったなき藤井寺球場での二軍戦での6連続三振のデビュー戦、改めて『九時殺人』と『平和な日常』は書き留めておきたいと思う。
安達智次郎さんやすらかに。